偏差値52から熊西へ

深谷に4教室、個別指導学習塾のケンアイゼミです!

高校入試や大学入試も一段落し、受験を終えた塾生たちも、ゆっくり過ごしていることだと思います。

各々、次のステージに向け、学習の準備に取り組むことも大切です。

卒業前に友達と思い出をつくるもの良いでしょうし、心に浮かぶ言葉や未来へのうずきをメモに書き留めてみるのも良いでしょう。

卒業を前にしたこの瞬間がもしかすると、人生で一番時間がゆっくりと流れる時間かもしれません。

さて高校受験において地域の人気校と言えば熊谷西高校が挙げられます。

今年度ケンアイゼミからも5名の塾生が熊西に進学していきます。

(学校選択問題採用校への進学者合計は10名)

熊西は人気校ですから、毎年、色々な偏差値帯の生徒たちが挑戦していきます。

毎回のように北辰テストで偏差値60を超えていれば安心でしょう。

しかし、毎年ケンアイゼミでは中3の4月スタート時点で偏差値50そこそこから出発して、熊谷西高校や熊谷高校等への合格を勝ち取っていく塾生がおります。

今回2024年度入試でも偏差値52から出発して、熊谷西高校に合格を果たした塾生がおります。

内申点についても熊西志望の生徒の水準からすれば高いとは言えず、中1中2と9科目内申は30に届かず、中3の最終内申でもオール4に一歩届かずという状況でした。

こうしたなかでの受験ですから、本人もドキドキでしょうし、保護者や周りの私たちにとってもドキドキの受験です。

そこでこのように逆転合格を果たしていく塾生の特徴をいくつか提示していきたいと思います。

  • 最後まで諦めない
  • 危機感、切迫感を持って勉強に向かっている
  • 苦手科目にもしっかり向き合っている

まず最初に逆転合格を勝ち取っていく塾生は最後まで諦めない闘志を持っています。

諦めて途中で志望校を変えてしまえば、当然ながら当初の第一志望校には合格できません。

一言で「諦めない」といっても、決して簡単なことではありません。

「不合格になったらどうしよう」という不安に打克つだけの強い気持ち、情熱が必要です。

また現実的な目線としては保護者の方のサポートも重要です。

「万が一不合格なら、私立の併願校に」と言ってもらえるからこそ受験生も挑戦もできます。

当然ながら、そうした保護者の方のサポートに見合った本人の闘志と努力が最も重要です。

次に一つ目と関係しますが「危機感、切迫感を持って勉強に臨んでいる」ということが挙げられます。

言い換えると、「このままだと落ちてしまうかもしれない」という自分の状況を客観的に理解しながらも、その危機感や不安を勉強に向かうプラスのエネルギーに換えられるということです。

「客観的にみる」というのは重要です。

「このままだと厳しい」という状況が冷静に見えるからこそ、「自分に何が足りないか、何が必要か」が明確になり、勉強に対するエネルギーも高まっていきます。

また客観的に見えているからこそ、周りからのアドバイスにも真摯に耳を傾けることができます。

指導者がアドバイスをしても、どこまで真に受けて聞くことができるか、理解の度合いは人それぞれです。

しかしその根本は、危機感や切迫感といったマイナスの感情をプラスの感情へと置き換えようとする情熱です。

そして最後には「苦手科目にも向き合っていく力」です。

誰しも得意・不得意はあり、不得意な科目の学習は努力感を伴います。

「どの科目でこのくらいの点数を取り・・・」という戦略、戦術は当然あって良いものですが、偏差値60を超える地域の人気校への合格を目指すなら総合力が問われていることを忘れてはなりません。

「全力で臨んで各科目合格点に達するかどうか」という戦いですから、「低い点数でやむなし」と思っている科目であっても力を抜くことは許されません。

辛い、キツイ、へこたれそう・・・

そんな気持ちが出るのは当然です。

そこからがスタートです。

少し話は変わりますが、仏教には孔雀明王経(くじゃくみょうおうきょう)というお経があり、孔雀(くじゃく)を神獣(しんじゅう)として扱うそうです。

孔雀は悪食(あくじき)と言われ、蛇やコブラのような猛毒を持ち、一般的には嫌がられるもの、醜いもの、災いとされるものを食べます。

しかしそうした悪食と言われる孔雀であっても、人々を圧巻させるような美しい羽根を見せてくれます。

まさしく孔雀は、マイナスの出来事や感情をプラスのエネルギーに変換させる力を象徴していると言えるでしょう。

ちなみにこれは仏教のなかでも密教の教えだそうです。

密教と言えば日本仏教界のスーパースター、高野山で真言宗をひらいた平安時代の高僧、弘法大師・空海(こうぼうだいし・くうかい)の名前は、受験生なら絶対覚えておきたいですね。

受験生として過ごす1年間のなかには、ときには辛いこともあるでしょうし、スランプに陥ることも、ショックを受けるような出来事もあるでしょう。

受験生なら苦しいことがあって当然です。

しかし、孔雀が毒蛇を食べて立派に美しい羽根を広げていくように、受験生たちも辛いこと、苦しいことはたくさんあるかもしれませんが、受験を通じて、努力の価値を知り、継続の習慣を身に付け、精神的な成長を得ていっていただきたいと思っております。

不可能だと思われる壁にぶち当たるなかで、今後の人生の飛躍につながる何かを得られるはずです。

ケンアイゼミはそんな受験生を心から応援し、全力でサポートさせていただきます。

新たに受験生となる皆さんも、ここから一緒に頑張っていきましょう!